ライフ・サイエンス
ブラックストーンは、後期開発ステージにある医薬品を対象に、臨床試験の計画、資金調達、実施を支援することで重要でありながらも、資金不足の状態にある医薬品や技術が市場に投入されるよう尽力しています。
147
上市した医薬品数*
21
チームの医学士号または医学博士号保持者数
84%
フェーズ3の成功率**
ブラックストーンの役割
ブラックストーンは、製薬企業、バイオ・テクノロジー企業、および医療技術企業と協力して、解決されていない医療ニーズに応え、世界中の患者の、生活の質の向上に寄与しています。
空白を埋める
ライフ・サイエンス部門は、製薬・医療業界の空白を埋める重要な事業を行っています。ライフ・サイエンス分野では、科学技術の急速な進歩により前例のないイノベーションが進んでいますが、その一方で、医薬品やヘルスケア技術への投資資金が不足している場面もしばしば見られます。当社は、製薬企業、バイオ・テクノロジー企業、医療技術企業と協力して、これらのニーズへの対応を目指しています。
専門知識と事業規模
2018年、当社は世界的ライフ・サイエンス投資会社であるクララスを買収しました。ライフ・サイエンス部門では、クララスの科学および臨床開発の専門知識と、当社が持つ知識、グローバルなネットワーク、資本へのアクセス、リソースおよびインフラを組み合わせています。当社のスキル、専門知識、事業規模を活かして、直接的に関与しながら、最も有望と当社が見込むライフ・サイエンス製品の選択、資金提供、および推進を行います。
リスクの管理
当社の市場および臨床に関する高度な専門知識を応用できる分野に注力することで、ライフ・サイエンスにおいて投資家に価値を提供します。当社は、後期開発ステージの最も可能性の高い候補にフォーカスし、企業ではなく主に製品にプライベート投資を実施しています。その優先順位付けの基準は、最も多くの人々に大きなインパクトを与えられ、かつ臨床リスクが最も低く、成功率が最も高いことです。
※本動画に日本語字幕はございません
ケース・スタディ
当社社員、シニア・アドバイザー、開発企業の担当者で構成される当社のライフ・サイエンス・チームは、13の疾患領域に147の医薬品を提供してきました。
ファイザー社とのパートナーシップ
2012年、ライフ・サイエンス部門は、ファイザーおよび SFJファーマスーティカルズ Inc. とパートナーシップを締結し、当時の薬剤では対応できないタイプの肺がんへの第一選択薬となるダコミチニブについて、452人の患者を対象としたグローバルな第3相臨床試験の資金調達、計画、実施に携わりました。この錠剤は、毎日服用することで、こうした疾患の進行を15カ月抑えるというものです。2018年12月から2019年5月にかけて、世界各地で規制当局の承認を獲得しました。
アンソス・セラピューティクス Inc.
2019年2月、ライフ・サイエンス部門はノバルティスとともにアンソス・セラピューティクス Inc. への投資を実施しました。背景は、ハイリスクの心血管疾患患者のため、次世代のターゲット治療を進めることにあります。この投資により、従来の医薬品はあまり効かなかった患者に切実に必要とされていた次世代の抗血栓療法の道が開かれることが期待されます。米国心臓協会によると、血栓疾患による死者は毎年50万人にものぼるとのことです。
※全ての数値は、別段の記載がない限り、2024年6月30日現在です。
*ライフ・サイエンス部門、開発会社の社員が市場に投入した医薬品、およびアドバイザー (Nick Galakatos, Paris Panayiotopoulos, Kurt Wheeler, Barry Gertz, Dennis Henner, Ed Scolnick, Kiran Reddy, Francois Nader, Olivier Brandicourt, John Maraganore, Peter Honig, Elaine Caughey and Allison Jeynes) がライフ・サイエンス部門、Clarusおよび以前の雇用先で市場に投入した医薬品のデータに基づきます。医薬品の開発には、多くの専門家が携わります。ライフ・サイエンス部門の開発への関与の程度は、医薬品ごとに異なります。したがって、示される業績は多くの専門家による貢献を反映するものであり、取引に対する特定の個人による貢献を示すものでは必ずしもありません。開発された医薬品の数は、医薬品がいずれかの法域で承認された時点で測定されたものです。
** 2024年6月30日時点。2010年から2024年までのフェーズ3医薬品開発分析に基づきます。フェーズ3の成功率はエヴァリュエートファーマと同一の方法で算出していますが、いずれにもメドテック製品の承認に関するデータは含まれません。成功率の決定において、ブラックストーンとエヴァリュエートファーマはいずれも、米国食品医薬品局(FDA)または欧州医薬品庁(EMA)による医薬品の承認をそれぞれ独立した別の承認と見なし、また、成功率を計算する際には、新たな適応症ごとの医薬品の承認も承認と見なします。この方法では、成功率の算出において前述の承認のうち1種類のみを使用した場合よりも、高い成功率が導き出されます。成功率の算出にあたり、ブラックストーンでは、開始されなかったフェーズ3臨床試験は除外しています。臨床試験は、最初の患者が登録された時点で「開始された」と見なされます。疑義を避けるため、ブラックストーンでは、成功率を決定する際、中断、中止、未完了の臨床試験を「失敗」と見なします。エヴァリュエートファーマのレビュー期間は2000年1月1日~2018年5月31日であるのに対し、BXLSのレビュー期間は、BXLSが前身ファンドを通じてフェーズ3臨床試験に初めて投資した時期と同じ2010年~2024年です。エヴァリュエートファーマのデータは、直近の入手可能なデータを表しています。マクロ経済的要因や規制・政策上の考慮事項など、BXLSが制御できないその他の要因を含む市場環境は定期的に変化し、承認の可能性に悪影響を及ぼす可能性があるため、BXLSの短い審査期間とエヴァリュエートファーマの長く異なる審査期間を比較することにはリスクと限界があります。これらおよびその他多くの要因が成功率に悪影響を及ぼす可能性があるため、ある期間における成功率は、異なる期間で評価された薬剤の成功率と直接比較することはできません。
「イノベーションを製品に変換させることで、社会に大きく貢献し、投資家に真の価値をもたらすことができます。ライフ・サイエンス製品開発の後期ステージには、スキルと大規模な資本を適切に組み合わせることで市場に投入可能な、数多くの製品候補があります。」
NICK GALAKATOS, PHDライフ・サイエンス部門グローバル責任者