ブラックストーンが臨床試験の中核を担うSMO大手のアイロムグループに対する公開買付けの開始予定を発表
東京-2024年5月13日-ブラックストーン(ニューヨーク証券取引所 BX、以下「ブラックストーン」)は本日、当社が運営するプライベート・エクイティ・ファンド及び投資ビークルが、日本有数のSMO(Site Management Organization:治験施設支援事業)である株式会社アイロムグループ(東京証券取引所プライム市場 2372、以下「アイロムグループ」)の創業者 兼 代表取締役社長 森豊隆(以下「森氏」)と正式契約を締結し、共同でのアイロムグループの非公開化に向けた株式公開買付けの開始予定を発表しました。アイロムグループは、製薬会社、バイオテクノロジー企業、医療機関への臨床試験支援サービスの提供を通じて、臨床試験の成功に向け重要な役割を果たしており、最新の医療技術や医薬品の効率的かつ迅速な市場投入に貢献しています。
27年前に創業したアイロムグループは、日本のSMO市場のパイオニアとして、医療機関と連携しながら臨床試験業務の支援サービスを提供してきました。また、再生医療分野で先端医療技術を駆使した新製品や新サービスの開発、臨床開発・研究に携わる製薬企業・アカデミアの業務支援を行うCRO(Contract Research Organization:開発業務受託)事業、クリニックモールの運営などサービスの多角化も進めてきました。
ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社 代表取締役 坂本篤彦は、「アイロムグループの森氏をはじめとする経営陣の皆様と協働し、アイロムグループの次の成長に向けて支援していけることを大変嬉しく思います。私たちは、当社のヘルスケアに関する深い専門知識とネットワークを通じて大きな付加価値をもたらすことができると考えています。当社にとってライフ・サイエンスは、グローバルで最も注力している投資テーマの一つであり、日本ではこれまでに大型投資を2件行い、いずれの企業も市場リーダーとしての成長を実現しております。私たちは、患者様にとって重要な医薬品や技術を市場に投入し、生活の質の向上を目指すというアイロムグループの使命の追求を支えていきます」とコメントしています。
アイロムグループ創業者 兼 代表取締役社長 森豊隆は、「世界最大級のオルタナティブ資産運用会社であるブラックストーンとともに新たな一歩を踏み出せることを楽しみにしています。私たちは、当社の事業を拡大し、提携する医療機関に対し臨床試験の高品質な支援体制とサービスを提供することで、生活の質を向上できる医薬品をいち早く患者様に届けるというビジョンを共有しています。四半世紀を超える歴史の中で築かれたアイロムグループの信頼・革新・安全性という価値を受け継ぎつつ、新たなステージに進んでいくうえで、ブラックストーンは最良のパートナーであると確信しています」とコメントしています。
ブラックストーンは、ライフ・サイエンスを重要な投資テーマのひとつと位置付けています。当社はアジア太平洋地域で確固たる実績を確立しており、直近の事例として、韓国のGeo-Youngを市場トップの地位に導くと共に6つのM&A案件を支援し、同社の成長に貢献いたしました。また、インド最大級の病院ネットワークであるCARE Hospitals、日本のヘルスケアセクターで過去最大の投資案件となったアリナミン製薬株式会社(旧:武田コンシューマーヘルスケア株式会社)やあゆみ製薬株式会社を始めとするヘルスケア領域での豊富な投資実績を有しております。
ブラックストーンは、規制当局による承認及び森氏と締結した契約が定めるその他規約の充足を条件に、2024年6月中旬頃に株式公開買付けを開始することを目指しております。当該契約に従い、本公開買付けおよび従属する手続きの完了後は、当社がアイロムグループの株式の55%保有し、森氏が自身の資産管理会社を通じて引き続き45%を保有する予定です。
本公開買付けの条件に関する詳細は、アイロムグループが本日公開したプレスリリース「ビー・エックス・ジェイ・ビー・ツー・ホールディング株式会社による株式会社アイロムグループ(証券コード2372)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」をご覧ください。
本プレスリリースは本公開買付けを一般に公表するための記者発表文であり、本公開買付けに係る売付け等の申込みの勧誘又は買付け等の申込みを目的として作成されたものではありません。売付け等の申込みをされる際には、必ず本公開買付けに係る公開買付説明書をご覧いただいた上で、株主ご自身の判断でなされるようお願いいたします。本プレスリリースは、有価証券に係る売却の申込みの勧誘、購入申込に該当する、又はその一部を構成するものではなく、本プレスリリース(若しくはその一部)又はその配付の事実が本公開買付けに係るいかなる契約の根拠となることもなく、また、契約締結に際してこれらに依拠することはできないものとします。
本公開買付けは日本の金融商品取引法に定める手続及び情報開示基準に準拠して行われるものとし、その手続及び基準は、米国で適用される手続及び情報開示基準とは必ずしも同一ではありません。特に、米国1934年証券取引所法(Securities Exchange Act of 1934)(その後の改正を含みます)第13条(e)項又は第14条(d)項及びこれらの条項に基づく規則は本公開買付けには適用されず、本公開買付けは、これらの手続及び基準に沿ったものではありません。
公開買付者及びアイロムグループの各フィナンシャル・アドバイザー並びに公開買付代理人(それらの関連会社を含みます)は、日本の金融商品取引法、米国1934年証券取引所法(Securities Exchange Act of 1934)(その後の改正を含みます)規則14e-5(b)及びその他適用ある法令上許容される範囲で、アイロムグループの株式を自己又は顧客の勘定で、本公開買付けの開始前又は本公開買付けの期間中に本公開買付けによらず買付け又はそれに向けた行為を行う可能性があります。そのような買付けは市場取引を通じた市場価格、若しくは市場外での交渉で決定された価格で行われる可能性があります。そのような買付けに関する情報が日本で開示された場合には、当該買付けを行なったフィナンシャル・アドバイザー又は公開買付代理人の英語ウェブサイト(又はその他の公開開示方法)においても開示が行われます。
本公開買付けに関する全ての手続は、特段の記載がない限り、全て日本語で行われるものとします。本公開買付けに関する書類の全部又は一部は英語で作成されますが、当該英語の書類と日本語の書類との間に齟齬が存在した場合には、日本語の書類が優先するものとします。
ブラックストーンについて
ブラックストーンは世界最大級のオルタナティブ資産運用会社であり、私たちは投資先企業の成長に貢献することで機関投資家及び個人投資家に優れたリターンをもたらすことを目指しています。1兆ドルを超える運用資産には、不動産、プライベート・エクイティ、インフラ、ライフ・サイエンス、グロース・エクイティ、クレジット、実物資産、セカンダリー・ファンド、ヘッジファンドに焦点を当てた投資ビークルが含まれ、すべてグローバルベースで運用されています。詳細については、https://www.blackstone.com/jp/をご覧ください。LinkedIn、X(Twitter)、Instagramで@blackstoneをフォローしてください。
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